カニやエビの殻などを原料とするキトサンには、高血圧や高コレステロール、がんなど、生活習慣の乱れなどから引き起こされる病気や症状に対して予防・改善効果があることが分かり、注目されています。キトサンは、また、医療分野ばかりでなく農業、水産、畜産などいろいろな分野への有効活用が期待されていて、「二十世紀における最大で最後の有効物質」などといわれています。

そこで、キトサンがどのようにして作られ、どのような効果がありどのような仕組みで機能を発揮するかなどについて解説します。

キトサンはキチンから作り出される

昆虫の外皮やカニ、エビなどの甲殻類の硬い殻などには、キチンと呼ばれる動物性の食物繊維が含まれています。この食物繊維は、グルコサミンと呼ばれる糖が複数連なる高分子多糖体です。キチンは、カニやエビの殻などを化学処理しタンパク質やカルシウム、色素などを除去、精製して抽出されます。キトサンは、このキチンを高濃度のアルカリ溶液で高熱処理して作り出されます。

キトサンはキチンから作り出されますが、その際、キチンの全てがキトサンに変化するわけではなくキチンも残存することになります。そのため、キトサンの正式名称は「キチンキトサン」であり、その呼称の方が実体を正確に表しているといえます。

この記事の中で、これ以降キトサンと呼称するときは、キチンキトサンからキトサンだけを100%分離できたと仮定してお話しすることにします。

通常の製造方法で作り出されるキチンキトサンは、約20%のキチンと約80%のキトサンが混じり合った物質です。キチンは不溶性の食物繊維ですが、キトサンは分子量の大きさによって水溶性から非水溶性まで幅のある食物繊維です。

キチンは、胃で溶けずに腸まで運ばれ腸に溜まった有害物質や老廃物の排出に寄与します。また、キチンは、体内で消化されないうえにその分子構造が人体の組織に似ていることから、手術用の縫合糸や人口皮膚などに利用されています。

一方、キトサンは胃で溶けて腸で吸収され、肝機能を高めたり免疫力を高めるなど、人体にとって有用な効能を発揮します。

キトサン、キチンキトサンが効能を発揮する仕組み

キトサンは、体内の有害物質を吸着、排出し体の不調を改善できます。キトサンによるこの吸着作用は、キトサンが持っている2つの性質によるものです。

1つは、キトサンがその分子構造にアミノ基を備えていることに起因します。キトサンが胃で溶けてイオン化した際に、プラスの電荷を帯びているアミノ基がマイナスの電荷を帯びた塩素イオンなどの有害物質を引き付け吸着します。

2つ目は、キトサンのキレート化作用です。キレート化とは有機分子が金属イオンを取り込み安定した化合物を作ることですが、キトサンの分子が有害な金属イオンを取り込み無害な化合物にして排出することが可能になります。キトサンは、この作用によってプラスの電荷を帯びたカドミウムや水銀などの有害な重金属を吸着し排出する効能を示します。

このように、キトサンにはイオン化した有害物質を吸着し排出する機能があり、有害物質による体の不調を改善する効能が期待できます。たとえば、食中毒を引き起こすバクテリアや細菌、環境汚染の原因となる化学物質、体内に潜むがん細胞など体の内外に存在する有害物質は、多くがマイナスの電荷を帯びていて、キトサンの吸着作用が有効に働く可能性があります。

一方、キチンキトサンは、分子量が約10万~200万と巨大な食物繊維で腸まで進む間に食事で摂った脂肪などいろいろな物質を取り込んでしまいます。しかし、取り込んだ物質が人体にとって有用なものであれば、腸壁にその物質が触れると体内に取り込まれます。反対にバクテリアや細菌など人体に有害なものはキトサンの吸着機能によって体内には取り込まれず、安全に体外へ排出されるという仕組みになっています。

キトサンに期待できるさまざまな効果

キトサンには、有害物質を吸着するという性質によって、以下に説明するさまざまな効果が期待できます。

高血圧の改善

キトサンは、血液中の塩素濃度を低くし高血圧の改善効果が期待できます。

高血圧は、血液中の塩素濃度が高くなることが原因で起こる症状です。塩素は血液中でマイナス電荷を帯びた塩素イオンとして存在しますが、キトサンのプラス電荷を帯びたアミノ基の作用でこの塩素イオンがキトサンに吸着され排泄されます。

結果的として、血液中の塩素濃度が低くなって血圧も下がり、高血圧が改善されることになります。

血中悪玉コレステロール濃度の低下

キトサンは、血液中の悪玉コレステロールの濃度を低下させる効果が期待できます。

食事によって体内に取り込まれた食物は、胃などの消化管内で胆汁酸の作用によってミセルと呼ばれる吸収されやすい物質に変化します。胆汁酸はマイナスの電荷を帯びているためキトサンに吸着され体外に排出されます。

胆汁酸は、コレステロールを原材料として肝臓で作られるため、胆汁酸の濃度が低下すると血液中の悪玉コレステロールは善玉コレステロールなどによって集められ肝臓に送られます。結果的に、血液中の悪玉コレステロール濃度が減少することになります。

免疫力の向上

キトサンは、NK(ナチュラルキラー)細胞やマクロファージなどの免疫細胞を活性化して免疫力を向上させる効果が期待できます。

体内に放射性物質やがん細胞が存在すると、キトサン分子がそれらに吸着します。するとNK細胞やマクロファージはこれを体内に侵入した異物と判断して数が増え攻撃して排除しようとします。結果的に体全体の免疫力が向上したことになります。

免疫力が向上すると、たとえばがんの手術を行っても術後の回復を早める効果が期待できます。

生活習慣病や成人病の予防

キトサンは、腸内フローラを良い状態に保ち腸内環境を整える効能があるので、生活習慣病や成人病の予防効果が期待できます。

腸内環境を整えるためには、腸内の善玉菌、悪玉菌、日和見菌が適正なバランスになって腸内フローラがよい状態で安定している必要があります。ところが、なにかのきっかけで悪玉菌が過剰になると腸内フローラが崩れ腸内環境も乱れてしまいます。

この悪玉菌はマイナスの電荷に帯電していて、キトサンが吸着し排出することができます。そのため過剰な悪玉菌を除去して腸内フローラを良い状態に保ち腸内環境を整えることができます。結果として、生活習慣病や成人病の予防効果につながることが期待できます。

毒性の強い重金属の排出

キトサンは、キレート化の性質により重金属を自らの分子に取り込むことができます。そのため、毒性の強い重金属をキレート化し体外へ排出する効果が期待できます。

肝機能の活性化

キトサンには、肝機能を活性化する効能があることが分かっています。そのため、肝臓のアルコール処理能力が向上し、二日酔いなどを防ぐ効果も期待できます。

キチンキトサンにダイエット効果がある理由

キチンキトサンは、不溶性の食物繊維という特性を活かして、以下に説明する効能が見込まれ、それによるダイエット効果が期待できます。

脂肪分がキチンキトサンに吸着され排出される

キチンキトサンは、体内に取り込まれた脂肪分を排泄し余分な脂肪が体内に蓄積されるのを防ぐ効果が期待できます。

食事によって体内に食物が取り込まれると、消化管に胆汁酸が分泌されます。その際、脂肪分は胆汁酸と結びついてマイナスの電荷を帯び、キチンキトサンのキトサンの部分に吸着され排出されます。その結果、過剰な脂肪分は除外され体内に吸収され難いのでダイエット効果が期待できます。

便秘が解消され脂肪が燃えやすい体に

キチンキトサンは、不溶性の食物繊維なので胃などで消化・吸収されることなく腸まで届きます。腸では老廃物を取り込んで排出されるため、便秘の解消効果が期待できます。

便秘の解消は、血行を促し代謝向上にもつながるので脂肪が燃えやすい体になり、ダイエットを成功させやすくなると考えられます。

キトサンの好転反応には要注意

断食が成功している場合、体内の毒素が体外に排出される反動として、発疹やかゆみなどが体に表われることがあります。これは「好転反応」と呼ばれる体の反応ですが、キトサンを摂取したときにもこの好転反応が表われるので注意が必要です。

好転反応は、薬の副作用などとは違いおよそ1週間もすればなくなる症状です。とはいえ、体調が悪い時に好転反応が表われると、体調不良を悪化させてしまうこともあるので、キトサンの摂取は体調に問題がない時を選ぶことが大切です。

また、カニやエビなどの甲殻類に対してアレルギーがある場合には、キトサンの摂取はすぐにやめる必要があります。あらかじめ、そのようなアレルギーがないか医療機関で確認しておくとよいでしょう。

キチンキトサンの飲み方と注意点

キチンキトサンは、商品としての形態はカプセル、錠剤、粒などがあります。服用の仕方は、250mgの錠剤の場合、日に3錠までを食事と一緒に摂るようにしてください。その際、必ず約250ccの水で服用するようにします。

キトサンの効果で、脂溶性のビタミンも体から排出される危険性があるので、長期間にわたって服用しないようにし、服用する場合も、適宜ビタミンを補給する必要があります。

まとめ

キチンが最初に発見されたのは19世紀の初めの頃で、キトサンの発見は19世紀中頃だといわれています。しかし、本格的にキトサンの効能が研究され始めたのは1970年代後半で、キトサンに降圧効果や中性脂肪を減らす効果などが確認されたのは1980年代に入ってからのことです。

そして、いまやキトサンは、生活習慣病や成人病を治癒する上で欠かせない物質となっています。高血圧の改善、免疫力の向上、毒性の強い重金属の排出、ダイエット効果など、キトサンにはさまざまな効能があり、天然成分から抽出されているので副作用の心配もありません。

キトサンは、まるで、万能薬のようですが、人によってはアレルギーを起こすケースも考えられるので、服用に当たっては、あらかじめ医療機関に相談することをおすすめします。

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参考記事:【カニから高分子】の口コミを暴露!!※キトサンの効果について徹底解説!!