一時期は大ブームだった美容オイルですが、現在は使って良かった人とイマイチだった人の差がハッキリしているようです。日頃のスキンケアにオイルを取り入れている美肌さんがいる一方で、オイルは乾燥肌を悪化させる、保湿できるなんて幻想だ!と言い切る人もいます。

果たしてオイルは肌に良いのか悪いのか?オイルで保湿するためには、どのような順序で使うのがベストなのか?今一度はっきり確認しておきましょう。

柔らかい肌が保湿できているとは限らない

セラミド配合のローションで水分補給された肌と、ヒトの皮脂に近い美容オイル(例えばホホバオイルなど)でケアした肌は、どちらも柔らかくてふっくらします。ただ、その仕組みは全く違います。

ローションによる水分補給がいわゆる「保湿」です。美容液やクリームで保護しないと、時間とともに蒸発してしまうという特徴があります。

オイルは水分の蒸発を防ぐので「保水」です。油脂成分が肌のバリア機能を強化するので、柔軟性が高まります。

だから美容オイルは保湿ではない、乾燥していても突っ張らないので、ますますインナードライが進行してしまう。これがオイル反対派の意見です。

美容オイル反対派の盲点

いくら肌のコンディションが良くなっても、本当はインナードライに気がついていないだけ、いつかシワが増えてしまうに決まっている!しかし、この意見はあまりにも極端ではないでしょうか?

「いつか」って何年後のことでしょう?女流作家の宇野千代さんのスキンケアは生涯オリーブオイルのみでしたが、98歳まで絹のような美肌を保っていました。また、往年の大女優カトリーヌ・ドヌーヴもローズヒップオイルを愛用しています。

矛盾の答えは、「水と油」という性質こだわるあまり、オイルに含まれている天然成分の存在を忘れていることです。

美容オイルの歴史

そもそもオイルは、美容目的より民間医療としての歴史の方が長く、炎症や傷跡などに世界各国で用いられてきました。もちろん乾燥してカサカサになった肌も守ってきたわけです。

オイルは確かに外からの水分補給ではありません。しかし、傷の治癒を促すオイルの成分には、赤ちゃんや子どもの肌のような「自家保湿成分」の機能を高める機能が期待できるのです。

例えば馬油に含まれる不飽和脂肪酸は老化を防ぎ、飽和脂肪酸は抗酸化作用があることがよく知られていますが、これらは肌本来の保湿機能をサポートしてくれます。

最強のオイル保湿は後付け

一日に何度も携帯ローションをスプレーする保湿信者になると、肌本来の保湿力は弱っていくと考えられています。常に肌が潤った状態では、生まれ持った保湿センサーが狂ってしまうからです。期間限定で肌断食をすると乾燥肌が改善するのは、保湿センサーが正常に戻るからでしょう。

とはいえ、カサカサした乾燥肌は外界の刺激に敏感で、痒いしかゆいし本当につらいものですし、肌断食の期間はメイクができないのも困ります。

そこで、ローションで水分補給したら、次のステップとして美容オイルでバリア機能を高めるというスキンケアをおすすめします。とてもシンプルな方法ですが、クリームやワセリンでフタをするのとは違い、オイルの美容成分で皮脂と水分のバランスそのものを、徐々に矯正していくのです。

乾燥肌におすすめの保湿オイル

セラミドやヒアルロン酸、NMFなどの保湿成分が配合されたローションを使ったら、ぜひ以下の美容オイルを後付けしてみてください。

相性が良いオイルが見つかったら、ローション前のブースターにしたり、いっそローションに混ぜても良いでしょう。どうしても「油が水をはじく」という常識が気になる人は、無理せず後付けでケアしていきましょう。

アルガンオイル

アルガンオイルはモロッコが原産です。活性酵素を除去するビタミンEが豊富で、シミやシワの発生を防ぐアンチエイジング効果が期待できます。美容オイルとして非常に有名で、リピーターも多いです。レディ・ガガも愛用しているそうですよ。

マルラオイル

アルガンオイルと並んで人気があるのが、南アフリカ原産のマルラオイルです。抗酸化力が強く、オイル自体が酸化、劣化しにくいのが特徴です。炎症や乾燥によるかゆみを抑える抗ヒスタミン効果があるとされています。

馬油

日本では昔からおなじみの馬油は、馬のたてがみや尻尾の皮下脂肪から抽出されます。ヒトの皮脂に近いため、肌への馴染みが良くスムーズに浸透します。ちなみに、時代劇に出てくる「何でも効くガマの油」とは馬油のこと。

オイルで保湿はできる?できない?オイル保湿を考えよう まとめ

肌に直接塗る美容オイル以外には、食用やアロマ用のオイルがあります。用途と種類が幅広い分、選び方には注意が必要です。肌につける場合は、必ず美容オイルと表記されているものにしてくださいね。また、保管するときは酸化や劣化に気をつけましょう。