女優の草笛 光子さんが腸美人だと聞いたことはありませんか? 御年84歳の草笛さんですが、すらっとしてスリム、若々しいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。なんと腸年齢はマイナス16歳とか! 腸が若いと草笛さんのように美しくなれるのでしょうか? ご本人は腸美人より超美人と言われたいようですが……。腸のメカニズムを探ってみましょう。

腸の働き

人間の体にはたくさんの臓器があります。なかでも体の健康に重要なのが腸です。“食べた物は体になっていくから” と、昔とあるCMで言っているように、体を作っているのが食物です。摂取された食物の栄養は腸で吸収されます。体を作る素を取り込む気管なので、重要なのは言うまでもありませんね。

腸内フローラとは?

腸内には約500種類、100兆個もの菌が存在します。腸内細菌です。最近、耳にすることも増えたのではないでしょうか。一口に腸内細菌と言っても500種類もあるわけですから、色とりどり、選り取り見取り状態です。もちろん、服やアクセサリーのようにファッションに活用はできませんが、いろんな菌があってなんだかお花畑のようだと思いませんか? だからそんな光景を腸内フローラと呼ぶのです。フローラというのは特定の地域や年代における植物の総体のこと。alpine flora(高山植物)、endangered flora(絶滅危惧植物)などという使い方をします。腸内細菌も腸という特定の場所にいるバクテリアですからフローラというのもうなずけますね。

腸内環境とダイエットの関係

腸内細菌には善玉菌、悪玉菌のほかに日和見菌と呼ばれる菌があります。
日和見?なんとなくネガティブな言葉ですよね。争っている2大勢力に寄り添う腰ぎんちゃくのような……。どちらか一方が抜きんでればそちらに付き、他方が優勢と見れば踵を返す。そんな世渡り上手が日和見菌。寄らば大樹の影というわけですね。

この日和見菌、実は腸における割合が最も多いのです。善玉菌は全体の20%、悪玉菌はわずか10%にすぎません。それに引き替え日和見菌は70%にも上るのです。70%を占める日和見菌が善玉菌に傾くか悪玉菌に傾くかで太ったり、痩せたりという現象が起きるのです。

デブ菌と痩せ菌

善玉菌にも悪玉菌にも傾き得る日和見菌ですが、どちらかに傾倒したからといって日和見菌が善玉菌や悪玉菌に変身するわけではありません。悪玉菌に傾けばファーミキューテス、善玉菌に傾けばバクテロイデスというグループを形成します。ファーミキューテスを俗にデブ菌、バクテロイデスを痩せ菌と呼ぶのです。派閥みたいな感じでしょうか? 例えて言うならロミオが属するモンタギュー家とジュリエットが属するキャピレット家。どちらが悪いわけでもないのに絶えず争っています。そう。どちらが悪いわけでもないのです。デブ菌、悪玉菌と聞くといかにも悪い印象ですが、悪玉菌は体内に侵入してきた病原菌を撃退するという役割もしてくれているのです。

太る腸内環境になる3つの原因!

ファーミキューテスとバクテロイデスの割合は4:6が理想です。つまり若干、痩せ菌が優勢の方がよいということですね。善玉菌は20%、悪玉菌は10%ですからバクテロイデス優位が理想というのは納得ですね。善玉菌はビタミン類を生成したり、消化吸収を促進しますが、悪玉菌は有害物質を作り出し腸の活動を鈍化させます。善玉菌が腸内を酸性にしようとするのに対して、悪玉菌は腸内をアルカリ性に変えてしまうのです。人間の体は弱酸性ですから、善玉菌優位の状況の方が調子が良いというわけです。ではどうなると悪玉菌と仲間たち、ファーミキューテスが増えてしまうのでしょう?

年齢による腸内の老化

ファーミキューテス、いわゆるデブ菌が増えてしまう原因の1つは老化です。生きとし生ける物はすべて、生まれたときから老化が始まります。若いときはそれを成長と呼びますが、生まれたての赤ちゃんは善玉菌を99%も保有しています。大人になると善玉菌は減るので、必然的に太りやすくなるのです。

日ごろのストレス

病は気からといいますが、精神状態が不安定になるとデブ菌も増えてしまうのです。リラックスして気持ちが落ち着いているときは副交感神経が働いている状態。でも強いストレスを感じると交感神経が優位に。こうなると胃酸の分泌が減少、食物を十分に消化できなくなって老廃物が溜まり、結果としてデブ菌が増えてしまうのです。

バランスの悪い食生活

コンビニ食やジャンク・フード、肉類などはデブ菌を増やします。デブ菌のエサとなるのはたんぱく質と脂質ですので、必要以上に摂取するのは避けましょう。また、不規則な食生活や暴飲暴食もいけません。体にとって大きなストレスになります。食べる物も、食べ方もバランスが悪いとデブ菌が顔を出しますよ。

腸内環境を改善させよう

腸内環境を改善すれば体調も良くなって痩せます! アンチ・エイジング効果といわれています。そのうれしい効能を手にする」ためにはデブ菌を増やしてしまう、悪しき習慣を断ちきって痩せ菌を増やすようにすることです。そのためには先ず、貯めこんでいる老廃物を一掃しましょう。野菜やキノコ類など食物繊維を積極的に摂ったり、低カロリーの魚料理にシフトするとよいでしょう。発酵食品やフルーツなども善玉菌のエサになります。

まとめ

食べた物は体になっていく。健康で若々しい体を作るのはよい食べ物であり、よい食習慣です。よい食習慣がよい腸内環境を作り、食べる物をおいしく感じさせてくれるのです。健康であればストレスを感じることも少なくなって、はつらつとした毎日が遅れるでしょう。ダイエットに、アンチ・エイジング。腸内環境を整えることは何やらいいことづくめですね!