最近、女性ばかりでなく男性にも冷え症が多いってご存知でしょうか?
女性は本来、冷えも、脂肪も貯め込みがちな性質なのですが、男性にもこの傾向が出てきたというのでしょうか?冷え症のメカニズムを探ってみましょう。

そもそも冷え症とは?

人間は恒温動物です。魚類や爬虫類とは違い、気温などの外的要因が変化しても体温を一定に保つことができるのです。でも何らかの要因で、体温調節機能が正常に働かなくなることがあるのです。と言っても、変温動物のように気温の変化に合わせて体温が上下するのではなく、体温がずっと低い状態です。体温そのものも低い傾向にあるのですが、手足などがずっと冷たく感じる状態を冷え症と言います。

冷え症はもはや国民病?

最近は男性にも冷え症が多いとお話ししましたが、実は子どもにも高齢者にも多いのです。冷え症は体温調節機能が正常に働かなくなって起こります。つまり、さまざまな年代で体温調節機能が低下しているということなのです。

体温調節を司っているのは自律神経です。自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが保たれることで安定しています。このバランスが崩れると自律神経が乱れ、体の不調につながるのです。交感神経と副交感神経のバランスが重要なのです。このバランスが今、多くの年代で失われつつあるのです。

体温調節の仕組み

人間を初め、哺乳類は常に体温を一定に保っています。気温が上がり、熱くなれば血管を広げ、血流をよくして代謝をアップさせ発汗を促します。汗をかけば放熱することで体温は下がりますから、上昇することなく一定に体温を保っていられます。反対に気温が下がり、寒くなれば血管を縮めて熱を逃がすまいとするのです。いよいよ冷えてきた場合、体はより重要な臓器を守るため、血液を臓器に集めて守ろうとするのです。冷え症の人の、手足が冷たくなるのはこのような理由があるのです。そして、このような一連の命令を体に伝えているのが自律神経なのです。

あなたはどのタイプの冷え症?

冷え症にはさまざまなタイプがありますが、大別すると皮膚の温度が上昇するタイプと低下するタイプがあります。一見すると真逆で、とても同じ冷え症とは思えませんが、どちらも原因は自律神経の乱れです。

手足の温度はふつう、27度前後なのですが、皮膚温度が上昇するタイプの人は30度以上になることもあるのです。こういう人は、他人に足を触れられると冷たいと感じるはずです。手足の温度が高いため、自律神経は体温を下げようとして血管を広げ、放熱するのです。
そのため、血液が盛んに送られる手足は温かいという訳です。でも放熱を続けているので実は、体温は下がっているのです。手足は温かくても臓器のある、体の中心が冷えているという不自然な現象が起きているのです。

同じタイプの人でも体の中心が冷えていることを自覚している人と、していない人がいます。自覚していない人を隠れ冷え症と呼びます。皮膚の温度が低下するタイプは以前からある冷え症のタイプで、体も、手足も冷えています。

冷え症タイプ別対策

皮膚温度が上昇し体の冷えを自覚しているタイプを次世代型冷え症などと呼びますが、次世代型も、隠れ冷え症も現代病なのです。
原因は電磁波や静電気を長時間、体に帯電させてしまうこと。電気毛布や家電、OA機器などの使用がこういった状況を誘発するのです。
静電気という観点から言えば化学繊維製品の使用も要因の1つでしょう。これらの影響を受けると、血液がドロドロになり、自律神経のバランスが崩れるのです。

改善ポイント

冷え症はどのタイプであっても、自律神経のバランスを整えることで改善します。自律神経を健やかに保つためには善玉菌を増やして腸内環境をベストな状態に持っていくことです。

おすすめ食材

キノコ類や野菜などがオススメです。高たんぱくで低カロリーの魚料理やささみ、ラム肉などもよいでしょう。ラム肉はよく、モンゴルなどで遊牧民が食べているイメージを持つ人もいるかと思います。(がありますね? 変更) 極寒の地で食べられている食材なだけに体を温める効果は絶大です。チーズやヨーグルトなどの発酵食品やビタミンEが豊富なゴマなどもよいですね。

冬だけじゃなく夏も要注意!

今や冷え症は年間を通して深刻です。オフィスや一般の家庭でも、クーラーの効いた快適な環境に慣れ、体温調節機能が低下する傾向にあるのです。屋内で冷やされた体は血管を縮めて熱を温存しようとし、屋外では血管を広げて放熱しようとします。この繰り返しに体がついていけず、自律神経がバランスを失うのです。

汗をかく習慣がなくなることで、汗をかけない体になっていったりもするのです。日ごろ、汗をかかないと汗の成分も変わってしまいます。粘りと臭いのある嫌~な汗になっちゃいますよ。

自身にあった対策を

人それぞれ、置かれている環境は違います。自律神経の健康を考えたとき、ご自身にとって最適な選択をしたいものです。冷えによいからといって、嫌いなラム肉を無理して食べるのでは逆効果です。それこそストレスで自律神経のバランスがやられてしまうでしょう。無理をせず、それぞれにあった選択をしてください。自然体でいるということが心と体のためには何よりのご褒美なのですから。