冬は、冷え性に悩む人にとっては憂鬱な季節です。どんなに厚着をしても、指先やつま先が冷たくなったままで、暖を取って温めてもすぐに冷たくなってしまいます。そのような状態からなんとか脱したいものですが、そんなときに有効活用したいのがお風呂です。

お風呂の入り方、入浴の仕方を工夫することでつらい冷え性も乗り越えやすくなります。そこで、冷え性を改善するためのお風呂の入り方、入浴のコツなどについて解説します。

冷え性はどうして起こるの?

冷え性は、首から下の体の末端、つまり手足、とくに指先やつま先が冷えてしまい、その感覚が続く状態のことを言います。原因はさまざまですが、何らかのストレスを感じたり、カルシウムなどの栄養素が不足したりすることによって、自律神経の乱れが生じ引き起こされるケースが考えられます。

自律神経が乱れると、体温調整がうまくいかず体温が低くなる傾向があり、冷え性が進みやすくなるというわけです。

また、糖尿病や便秘などが原因で血行が悪くなって、体の末端である手足の血液循環が滞るために冷え性が起こる場合もあります。

ただ、たいていの冷え性は、心身ともに健康体であっても引き起こされます。手足が冷たい外気に晒されて冷たさを感じ、手足の皮膚の表面が冷たくなってしまうケースです。今回は、健康にもかかわらずこのような状態になってしまう冷え性を、どのように改善していくかについてご紹介します。

冷え性はこうすれば改善できる

冷え性は、体の中で「熱源を作り」「循環させ」「保温する」という3つの要素が揃えば改善されます。それぞれについて、以下に説明します。

1.体の中に熱源を作る
何らかの手段で、体の中に熱源を作ります。たとえば、ショウガ、カボチャ、ネギ、ニンジン、ニンニクなど体を温めてくれる野菜類を食材とした料理を食べましょう。また、スポーツなどで汗を流し筋肉を温めるのも有効な方法です。

2.体の中で熱を循環させる
1で体の中に熱源ができたら、血液で熱を受け取り体全体に循環させて体の隅々まで熱を行き渡らせます。

3.冷え性の部位を保温する
2で体全体が温まったら、服を着たり手袋や靴下を着用して熱が体から逃げないように保温します。

以上の1~3を一つの作業で賄えるのが、入浴です。お風呂に入り、熱いお湯に肩まで浸かると体全体にじんわりと熱が入り込んできます。その熱は血液に伝わり、血管が広がって温かくなった血液は全身を循環し、体の隅々まで熱が拡散されて温かくなります。

そして、お風呂から出た後は、水気をタオルで十分に拭き取り、すぐに服を身につけ靴下も履いて保温に努めましょう。

効果的に冷え性を改善するための入浴のコツ

お風呂は普通に入浴するだけでも、十分に冷え性改善効果が期待できますが、より効果的に冷え性が改善できる方法をいくつかご紹介します。

お湯の温度は高めに設定する

お湯の温度は、41℃~42℃と少し高めに設定するとよいでしょう。そうすることで、血行が促され血管も拡張し血液循環もスムーズに進みます。入浴時間については、長いほど血管の拡張時間も長くなりますが、41℃で15分、42℃では10分ぐらいが適当です。

高い温度で手足を個別に温める

とくに冷え性で冷たくなりやすい手足は、入浴中に42℃~43℃と高温のお湯で10分ほど個別に温めるのが効果的です。お湯はタライやバケツに入れて使いますが、放置しているとどんどん湯温が下がっていくので、途中でお湯を継ぎ足しながら湯温を保持するようにしてください。

入浴剤を使う

入浴中には、保温効果や血行促進効果のある入浴剤を使うと、より効率的に冷え性を改善できるでしょう。そのような入浴剤は、積極的に活用することをおすすめします。

入浴後にはストレッチやマッサージを

風呂から上がった後には、ストレッチやマッサージを行うとより効率的に冷え性を改善できます。ストレッチは、肩や二の腕、太ももやふくらはぎを重点的に行います。ストレッチでそうした部位の筋肉を動かすと、熱が発生し血液循環によって体全体が温められます。

また、マッサージは、肩から腕、手部にかけて、さらに膝からふくらはぎ、足部にかけて行います。とくにふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるように、ここの筋肉を揉みほぐすことによって下半身の血流が促されるので、冷え性改善には効果的です。

まとめ

冷え性を改善する上で、とくにカギとなるのは血管の拡張と血液循環です。冷え性は、血管が縮んでいて血液循環が滞り、血液を通して熱が全身に行き渡らない状態が固定化されて起こります。お風呂に入ることは、血管を拡張させ血液循環も盛んになるのでまさに冷え性改善にはうってつけの方法だといえるでしょう。

入浴は日常の習慣の一つであり、入浴の仕方を少し変えることは誰でも実践できるはずです。ぜひ、ここでご紹介した方法を試していただいて、冷え性を改善し寒い冬を乗り切っていただければと思います。