冷え症がダイエットの大敵というと、「ほんと?」と首をかしげる女性は多いかもしれません。痩せていて脂肪が少ないので、「寒い時季は冷え症に悩まされて大変なの」とため息をついている冷え症の女性というイメージから、そのような感想を持ってしまうのでしょうか。

実際は、冷え症になると、脂肪が落ちにくく痩せにくい体質になっていることが多く、冷え症は痩せた女性に特有の現象ではないのです。そこで、冷え症を改善して痩せやすい体になりダイエットにも成功するにはどのようにすればよいか、その方法について解説します。

冷え症は間違ったダイエット法などが原因?

世の中に出回っているダイエット法には、いつのまにか体を冷やし冷え症を招いてしまうやり方があります。たとえば、一時期ブームになった「バナナダイエット」。バナナは体を冷やす代表的な果物で、夏に食べる分には問題ないのかもしれませんが、寒い時季に食べると体を冷やしてしまい冷え症の原因になりかねません。

また、デトックス効果を狙って水分補給を推奨するダイエット法もありますが、過剰に水分を摂りすぎることによってかえって基礎代謝が落ち、いわゆる水太り状態になる可能性もあります。寒い時季にこのような状態になると、冷え症を招き寄せることにもなるでしょう。

このように、良いとされていて確かに一部の人たちにとっては有効なダイエット法も、別の人たちにとっては冷え症に陥らせる間違った方法ということもあるようです。

冷え症は、基礎代謝が低下するため脂肪の燃焼効率が下がり、肥満につながる要因の一つといえます。ダイエットを成功させるためには、ぜひ冷え症は改善させる必要があります。

冷え症で基礎代謝が落ちて痩せにくくなる

食生活が乱れ、栄養のバランスが取れた食事ができていないと冷え症になる場合があります。とくにカルシウムは重要で、食事による補給が足りなくなり血液中のカルシウム濃度が低下すると、ホルモンバランスが崩れやすくなるといわれています。そうなると、自律神経が不安定になり体温調整が難しくなります。

体温調整が不調になると、体温は低くなる傾向があり冷え症が進みやすくなるとされています。体温が1℃下がると基礎代謝量は約15%低下するため、一日で考えると平均的な女性の基礎代謝量1300kcalに対して、カロリーは約195kcalの消費が抑えられることになります。

1か月に換算すると約5850kcalにもなり、フルマラソンを3回こなす量のカロリーが体に溜めこまれたことになります。つまり、冷え症で体温が下がりやすくなると、基礎代謝が低下して体内に取り込まれた脂肪を燃焼しにくくなり、痩せにくい体質になってしまうということです。

体を温める食材で冷え症改善&ダイエット

冷え症を改善する有効な方法の一つが、体を温めてくれる食材を体に取り込むことです。ニンニク、カボチャ、ニンジン、ショウガ、ネギなどは体を温めてくれる野菜類として知られていますが、このような食材を積極的に食べるとよいでしょう。

これらは、体を温め血流を促して血液循環を盛んにし、全身に栄養素や熱を行き渡らせて冷え症も改善させ基礎代謝も向上させてくれます。基礎代謝が向上すると、脂肪が燃焼されやすくなり痩せやすい体質に変わって行きます。

このように、体を温める食材を食事などで積極的に体に取り込むことで、冷え症が改善されダイエットも成功しやすくなります。この方法は、「冷え取りダイエット」などと呼ばれ、最近注目されているダイエット法の一つです。

ところで、冬場は寒いからといっててんぷらや空揚げなどを食べたくなりますが、油で揚げた料理はかえって体を冷やすことになるので注意が必要です。

どのような食材が体を温めるのかを慎重に吟味して、冷え症にならないような食事のメニューを考えるようにしましょう。

食事以外の冷え取りダイエット法

冷え症を改善することが、結果としてダイエットにつながるというのが冷え取りダイエットの考え方です。ここでは、体を温める食材を食べる方法以外で、冷え取りダイエットとして有効な方法をいくつかご紹介します。

お風呂の入り方を工夫する

入浴は、血行が促され血管が拡張し血液循環がスムーズになるので、温かくなった血液が手足などの体の末端まで行き渡り体の内外から温かくなって冷え症の改善に効果的です。この効果をより効率化するには、湯温を多少高めの41℃~42℃に設定するとよいでしょう。

ストレッチやマッサージを行う

ストレッチは、肩から二の腕にかけてと太もも、ふくらはぎを重点的に行いますが、それらの部位の筋肉が動かされると熱を発生し血液循環で全身を温めることができます。また、肩から腕、手部、膝からふくらはぎを重点的にマッサージします。とくにふくらはぎのマッサージは、下半身の血流を促し冷え症の改善につながります。

靴下の重ね履き&靴下素材の見直し

足元の冷え症改善のためには靴下を履くことが有効ですが、とくに靴下の素材を適切に選ぶことによってより効率的に冷え症を改善できます。靴下は、シルクと綿の素材のものを交互に重ね履きします。肝心なのは、素肌に直接触れる最初の一枚はシルクのものを履くという点です。

シルクは体内毒素を吸収し排泄する効果があるので最初に履きます。また、この最初のシルクの一枚はつま先が5本指の形に割れているものを選ぶとよいでしょう。指を動かすことができるので血行が促され、冷え症改善に効果的です。

まとめ

バナナを食べたり、水を多めに飲んだりとダイエットを成功させるために有効だと思っていたことが、実は冷え症を起こす原因になっていたということを知らない人は多いかもしれません。そして、冷え症が肥満の原因になっていて、冷え症を改善することがダイエットを成功させることにつながることも意外だったのではないでしょうか。

ダイエットのためにも、一度、冷え症はつながるような食生活になっていないかを見直して、拙い点は早い段階で改善してゆくことをおすすめします。