腸内環境を整え腸の活動を促すことによって、健康・美容の保持やダイエットにも効果的なテクニックを腸活と呼び、最近、注目されています。とくに、ダイエットを成功させるテクニックの一つということで、若い女性を中心に実践者が増えているようです。

腸活とは、具体的には、体の内外から腸を刺激することで腸の働きを活発にする方法です。体の外側からの腸への働きかけとしては体を動かすエクササイズなどがあり、内側からの働きかけとしてはヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維の豊富な食品の摂取などがあります。

今回は、体の内側からの腸への働きかけによる腸活の方法として、特にヨーグルトによる腸活ダイエットの方法などについて解説します。

腸活でダイエットが成功し易くなる仕組み

腸の不調の多くは便秘が原因で起こるといわれています。便秘とは、脂肪や老廃物が便となって腸内に長く留まる状態のことですが、便は腸内で腐敗し種々の有害物質を発生させます。そして、その有害物質は腸管壁で吸収され毛細血管を通して血液中に溶け込んで行き、血液は粘性の高いドロドロした状態になります。

血液がそのような状態になると、血流が低下し血液循環が滞って代謝が低下することになります。結果として、体は脂肪を溜めやすく痩せにくい状態になり、ダイエットの成功も難しくなります。

腸には善玉菌や悪玉菌などの腸内細菌が棲みついていて、腸の状態は腸内細菌のバランスで決まってきます。便秘のときのように腸の調子が悪いときは、腸内細菌のバランスが崩れ悪玉菌が優位となった状態になり、腸内の便の腐敗速度をあげ、有害物質の発生を促します。

便秘は、便を長く腸に留まらせますが、同時に腸内環境の乱れをも引き起こし、便の腐敗を進ませ有害物質を発生させやすくしていることになります。

腸活を実践することによって便秘が解消すると、腸の活動が活発になり腸内環境が改善されそれまで便秘が原因で起こっていたさまざまな問題が解消されて行きます。そして、痩せやすい体になってダイエットが成功しやすくなるというわけです。

腸活ダイエットでさまざまな付随効果も

腸活を実践すると便秘が解消されて痩せやすい体になり、結果的にダイエットが成功しやすくなるわけですが、それに付随してさまざまな健康効果が期待できます。

便秘が解消されると腸内の便はすみやかに排出されます。便からの有害物質の発生も少なく、血液が粘性の高いドロドロした状態になることは少ないでしょう。その結果、血流が促され血液循環も良くなって冷え症やむくみも改善され、美肌効果が期待できます。

腸の働きが良くなると腸内環境が改善され、それにともなって善玉菌が優位になるので免疫力がアップし、アレルギー症状や種々の感染症にも強い体質に変わって行きます。

ヨーグルトが腸活ダイエットに有効な理由

腸活ダイエットに適した食材の一つが、発酵食品であるヨーグルトです。ヨーグルトには「カルシウム」と「乳酸菌」が豊富に含まれており、腸活ダイエットを効果的に実践する上でこの二つの栄養素が、重要な働きをします。

カルシウムの働き

カルシウムは、歯や骨に約99%が使われますが、残りの1%は筋肉や血液中に蓄えられ、種々の役割を担っています。そのようなカルシウムの役割の中で主要なものを並べると、以下のようになります。

・ホルモンのバランスを調整し、自律神経を安定させる
カルシウムが不足すると、自律神経が不安定になり体温調整が不調を来します。そうなると、体温が低くなる傾向があり、体温1℃につき基礎代謝が15%程度低下することになって、本来は消費されるべきカロリーが消費されずに太りやすくなってしまいます。

・脂肪の合成に関わる酵素を増やす
血液中のカルシウム濃度は、常に一定に保たれています。しかし、不足すると骨や筋肉、脂肪などに含まれているカルシウムが血液中に溶け出し、不足分を補おうとします。このとき、脂肪から溶け出すカルシウムは、脂肪を合成する酵素を増やすという性質があるため、結果として脂肪が増えることになります。

・細胞中のミトコンドリアにエネルギーを供給する
人間の細胞の中には、ミトコンドリアという細胞内構造物があり、脂肪や糖を分解してエネルギーに変換する役割を担っています。ところが、カルシウムが不足すると、ミトコンドリアを稼働させるエネルギーが供給できず、ミトコンドリアが本来の役割を果たせなくなります。結果として、脂肪が分解されず溜めこまれることになり、肥満につながります。

乳酸菌の働き

糖を分解して乳酸を作り出す細菌が乳酸菌で、腸内で善玉菌を増やす働きを担っています。善玉菌が増えると、腸内環境が整えられ便秘が解消し、腸からの血液中への有害物質の流入が抑えられサラサラ血になりやすく血行が促されます。血液循環が良くなり、代謝も向上し痩せやすい体になって、ダイエットの成功確率も高まるというわけです。

ヨーグルトによる腸活ダイエットの実践方法

ヨーグルトは、1日200gを目安に朝一番に食べるのが効果的です。空腹であるこの時間に食べると、カルシウムを吸収しやすいため、痩せやすい体になりダイエットの成功確率が高まります。なお、ヨーグルトは、乳酸菌の吸収を良くするため蜂蜜などと一緒に食べ、胃酸に乳酸菌が負けてしまわないように、食べる前にコップ一杯の水を飲むとよいでしょう。

まとめ

便秘は、放置しておくと肥満ばかりでなく、健康を害し深刻な病につながりかねないため、早い段階での解消に向けて努力する必要があります。腸活ダイエットは、そのための有力な手段といえます。とくに、ヨーグルトを使った腸活ダイエットは、手軽に実践できるので継続させやすく、頑固な便秘も解消させやすいのでおすすめです。