フィットネスジムには、「よし、がんばるぞ!」と気合を入れて出かけるイメージがありませんか?疲れきった日のトレーニングは、ついお休みしたくなくなるでしょう。しかし今後は、「疲れているからこそ、ジムに行こう!」という流れに変わるかもしれません。日経トレンディによる「2018年ヒット予測」3位にランクインした「疲労回復ジム」の内容についてお伝えします。

疲労回復ジムがトレンド予測第3位に!

まったく新しい形態のフィットネスジムとして、今まで運動をしていなかった人々にもジワジワ浸透している疲労回復ジム。一体どのようなものなのでしょう?キーワードは、「コンディショニング」と「マインドフルネス」です。

ベースはコンディショニングという考え

疲労回復ジムのベースになるコンディショニングという考え方は、すでにアスリート界では定着しています。その定義は幅広く、日常的な体調管理や食事、情緒の安定まで含まれています。

【引用】
体力面 筋力トレーニング、柔軟性トレーニングなど
精神面 ストレスケア(オーバートレーニング・気候・体調・病気・プレッシャーなど)、メンタルトレーニングなど
技術面 バイオメカニクス(動作解析)など
医療面 スポーツ医学、アスレチック・リハビリテーション
栄養面 スポーツ栄養学
環境面 運動生理学

引用先:厚生労働省 e-ヘルスネット

 

要するに、「身も心も回復すればコンディションが整い、最高のトレーニング効果とパフォーマンスが発揮できる」ということなのですが、「言うは易し行うは難し」です。

デスクワークなら肩こりは仕方ない、社会人にストレスはつきもの、寝起きが悪いのに夜更かしをする、そんな日々をやり過ごしている人が大半ではないでしょうか?

疲労回復ジムへの脚光を後押しするように、国内のコンディショニング関連各団体では、一般社会にもこの考えを広めていこうという動きがあります。

国内のコンディショニング関連団体には、一般財団法人日本コンディショニング協会(NCA)、コンディショニング研究会、一般社団法人背骨コンディショニング協会などがあります。

マインドフルネスでメンタルケア

疲労回復ジムのもう一つのキーワードは「マインドフルネス」です。瞑想の一形態として知られるマインドフルネスは、意識高い系やスピリチュアル系の人々だけでなく、今やストレスフルなビジネスマンにこそ必要と考えられています。また、医療面では認知療法として、不安障害やうつ病の治療などに取り入れられています。

まず、コンディショニングで体の調子を整え、次に適度な運動でストレスを発散し、最後はマインドフルネスの状態へ移行するのが、疲労回復ジムの流れです。

「何も思い煩わない」というマインドフルネスの精神状態は、普段頭を空っぽにすることができないわたし達にとって、何よりのメンタルケアになるからです。

注目の疲労回復ジム

では、注目の疲労回復ジムを紹介します。まだ数は少ないのですが、これから疲労回復メソッドを取り入れるジムは増えていくはず。心身ともに回復したい人は1日体験や見学を申し込んでみてはいかがでしょう。

ZERO GYM「疲労回復専用ジム」

2017年6月東京都渋谷区千駄ヶ谷にオープンしたZERO GYMは、疲労回復「専用」のジムです。運営会社のグループには、もともとマインドフルネスや自己啓発などのビジネス書籍を出版しているという実績があり、メンタルメソッドが付け焼き刃ではないというのが強みです。

ジムのネーミングやプログラム全体のプロデュースは、心理学や精神医学の知識があり、パーソナルインストラクター兼ヨガインストラクターの松尾伊津香さん。ZERO GYMを体験すると、最後は心身ともにリラックスするあまり、つい寝落ちしてしまう人も多いそうです。

ZERO GYM

ティップネス「1WEEKコンディショニング」

おなじみティップネスにも、疲労回復をコンセプトにした1WEEKコンディショニングというコースがあります。また、ティップネス吉祥寺店にはコンディショニング ベースという施設が併設されました。

ティップネスには以前から、会員の生活や運動経験を分析してプランを設定するボディドッグというサポートサービスがありました。これにコンディショニングの考えを取り入れたものが1WEEKコンディショニングです。1週間単位というのが面白いですね。ぜひ全国展開してほしいものです。

ティップネス吉祥寺店

疲労回復ジムの大まかな流れ

ストレッチ、トレーニング、マインドフルネスまでをトータルでサポートする疲労回復専用のジムは、現在ZERO GYMしか知られていません。しかし、ティップネスのように疲労回復コースを新設するフィットネスクラブやプライベートジムは全国的に増えています。

1. ストレッチ
ごく軽いストレッチで体を目覚めさせます。凝りやゆがみをほぐすのは、ケガの予防にも必要な作業です。
2. 自重トレーニング
自分の体重を負荷にした器具を使わないトレーニングを行います。特別にハードなメニューではありませんが、次の日筋肉痛になるレベルです。
3. マインドフルネス
インストラクターのサポートで、瞑想してマインドフルネスの状態に導かれます。この段階のサポートがなく、一気に脱力に進むジムもあります。

脱力

最後は脱力して寝転がり、身も心も休憩します。ここで寝落ちする人がいるようですが、確かに気持ちよさそうですね。

休んでも疲れが抜けなかったのに、運動したら元気になってしまった経験はありませんか?疲労回復ジムの登場は、体と心は切り離せないことに、誰もが気付いたからかもしれません。